犬の歯周病にヨーグルトが良いって本当!?乳酸菌の効果や注意点について
「ヨーグルトで犬の歯周病が予防できるの?」
「ヨーグルトで歯磨きできるって本当?」
「どのようにヨーグルトを与えたらいいか知りたい!」
ヨーグルトは人だけでなく犬の健康にもいいと知ってましたか?
とくに犬は歯周病になりやすい動物ですが、ヨーグルトで予防したり進行を遅らせる効果もあります。
今回は、犬にヨーグルトが良いと言われている理由や成分について、また選び方や与え方、注意点まで詳しく解説します。
愛犬の口の健康を維持したり、免疫力を上げて病気にならない強い体を作ってあげたい方はぜひ参考にしてください。
ヨーグルトが犬の歯周病に良いと言われる理由
ヨーグルトが犬の歯周病予防に効果があると言われている理由は以下の2点です。
- 歯周病のエサを抑制する効果があるため
- 腸内環境の改善にもつながるため
詳しく解説します。
歯周病のエサを抑制する効果があるため
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、口の中の善玉菌を増やし、歯周病の原因となる悪玉菌の増殖を抑制するはたらきがあります。
口の中のpHバランスを整えて、歯垢の形成を防ぐ効果も期待できますよ。
定期的にヨーグルトを与えることで、愛犬の口内環境を健康に維持できるのです。
ただし、ヨーグルト自体に歯周病菌を殺菌する力はありません。
ヨーグルトが歯周病を治すことはないので、注意しましょう。
腸内環境の改善につもつながるため
ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内環境を整える効果もあります。
腸内環境を整えることは、体の免疫力UPにつながります。
体の免疫力が高いと、病気に対抗する力が増えるので、歯周病の進行を遅らせたり他の病気の予防にもなるのです。
ヨーグルトは口の中だけでなく、腸内環境を整えることで愛犬の体全体の健康をサポートしてくれますよ。
ヨーグルトは犬の歯磨き粉代わりにもできる
ヨーグルトには歯垢を除去する効果もあるため、歯磨き粉代わりに使用できます。
ヨーグルトを使った歯磨きの方法は簡単です。
指にヨーグルトを少量つけて、犬の歯やはぐきをマッサージするように塗るだけ。
少し置いてから水で軽くすすぎましょう。
途中で舐めてしまっても問題ありません。
歯磨きが苦手な犬でも、ヨーグルトならかんたんにケアできますね。
犬の歯周病予防に効果のあるヨーグルトの成分
ヨーグルトの成分の中でも、歯周病予納に効果的な成分はこちらです。
- 乳酸菌(ビフィズス菌など)
- タンパク質(ラクトフェリン、ホエイ、ガゼインなど)
それぞれの成分について説明します。
乳酸菌(ビフィズス菌など)
乳酸菌には、口内環境を整えるはたらきがあります。
口の中の善玉菌を増やし悪玉菌を減らすので、歯周病予防にも効果があります。
さらに、歯垢(プラーク)の形成も抑制するため、乳酸菌は口腔内の健康にとても役立つ成分なのです。
タンパク質(ラクトフェリン、ホエイ、ガゼインなど)
ヨーグルトにはタンパク質が豊富に含まれており、栄養価も高いです。
とくにラクトフェリンには抗菌作用があり、歯周病の原因菌を抑制します。
ホエイやガゼインのタンパク質には、歯のエナメル質を丈夫にするはたらきがあります。
犬のヨーグルトの選び方と与え方
愛犬に歯周病予防のためにヨーグルトを与えるときは、選び方と与え方に気をつけましょう。
- シンプルな原材料を選ぼう
- 10秒ほど温めてからあげよう
それぞれ解説します。
シンプルな原材料を選ぼう
犬に与えるヨーグルトはかならず無糖タイプのプレーンヨーグルトにしましょう。
着色料や香料などの添加物は、愛犬の体に負担をかける可能性もあるのでNGです。
シンプルな原材料で作られたものにしぼって「これなら安心してあたえられる」と思えるヨーグルトを選びましょう。
10秒ほど温めてからあげよう
ヨーグルトを与えるときは電子レンジで10秒ほど温めましょう。
冷たいヨーグルトは下痢の原因になりやすいためです。
人肌よりも少し冷めた程度に温めたヨーグルトが、犬にとってちょうどいい温度です。
40度以上に加熱したヨーグルトは乳酸菌が死滅してしまうので、温めすぎも注意してくださいね。
犬にヨーグルトをあたえるときの注意点
犬にヨーグルトをあたえる際は、以下の3点に注意しましょう。
- 量を調整しながらあたえる
- アレルギーが出ないか観察する
- 肥満の犬や仔犬にはあたえすぎない
それぞれ説明します。
量を調整しながらあたえる
いきなりたくさんのヨーグルトをあたえるのはNGです。
下痢や軟便を引き起こしてしまう可能性があるからです。
最初は少量から始め、愛犬の様子をみながら少しずつ増やしていきましょう。
アレルギーが出ないか注意する
犬にも乳製品のアレルギーを持っていることがあります。
初めてあたえるときは、少しだけあたえてアレルギー反応がでないか注意深く観察してください。
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚の痒み
上記は、乳製品による犬のアレルギー症状です。
腹痛や下痢、嘔吐は単に与えすぎたときの症状と似ているため判断がつきにいかもしれまえん。
しかし、皮膚の痒みはアレルギー独特の症状です。
ヨーグルトを与えた後に、足で耳の後ろをかくような動作が見られたら要注意です。
肥満の犬や仔犬にはあたえすぎない
肥満気味な犬やまだ成熟しきっていない仔犬には、ヨーグルトを与えすぎないようにしましょう。
無糖でもプレーンでも多少のカロリーはあります。
肥満気味の犬には、欲しがっても飼い主が調整してあげましょう。
また仔犬の場合、離乳後からヨーグルトを与えることはできますが、消化器が未熟たなめ注意が必要です。
少しずつ与えて、体調に変化がないか様子を見てあげてくださいね。
【まとめ】ヨーグルトを上手に使って犬の歯周病を予防しよう
ヨーグルトは犬の歯周病予防に効果的な食品です。
乳酸菌やタンパク質が歯周病の原因菌にアプローチし、腸内環境の改善して免疫力を高めてくれます。
無糖のプレーンヨーグルトを使って、少量ずつから与えてみてくださいね。
歯磨きとして歯や歯茎にマッサージしながら塗るのも効果的ですよ。
ヨーグルトを使って、愛犬のお口や体全体をサポートしましょう。