関節炎の原因と予防法は?日常的なケアで愛犬の健康を守ろう
「犬の足に力が入らない」「歩き方がおかしい」と思ったときに、真っ先に疑うのは「関節炎」です。
一度でも関節炎になってしまうと、なかなか完治できません。
本記事では、自宅でできる犬の関節炎の予防策をご紹介します。
日常でかんたんに取り入れられるものばかりなので、すぐに実行できますよ!
ダックスフンドがとくに気をつけるべきポイントも、ピックアップして解説しています。
代表的な関節炎の兆候もチェックできるので、愛犬の症状に照らしあわせてみてくださいね。
自宅でできる犬の関節炎の予防策5選
自宅でできる犬の関節炎の予防策は、5つあります。
- サプリメントを服用する
- 関節をマッサージする
- 太りすぎに注意する
- 段差のある環境を避ける
- 関節を冷やさない
日常で手軽にできるものだけを集めました。
それぞれの予防策を、くわしく解説していきます。
サプリメントを服用する
犬の関節炎の対処法として代表的なのが、サプリメントの服用です。
- グルコサミン
- コンドロイチン
- オメガ3脂肪酸
これらを含むサプリメントは、関節の炎症を軽減する効果があります。
サプリメントの成分によっては関節の軟骨を保護し、炎症を抑えて痛みをやわらげてくれます。
獣医師に相談すれば、愛犬の体重や症状に応じたサプリメントを選んでもらえますよ。
関節をマッサージする
自宅でできるケアとして、マッサージは手軽かつ効果的です。
血行を促進し、筋肉の緊張をほぐすことで、関節の痛みをやわらげます。
日常的にマッサージを行えば、関節がやわらかくなり炎症をおさえる効果もあります。
とくに足の関節まわりを優しくなでるようにマッサージするのがおすすめです。
犬がリラックスしている時間に行うことで、より効果的に筋肉のこわばりを解消できます。
愛犬の関節炎を悪化させないために、日常的にマッサージを取り入れてみてください。
太りすぎに注意する
太りすぎてしまうと、足が体の重みに耐えられなくなり、関節炎の症状が悪化する可能性があります。
適正体重を維持することで関節への負担が減り、症状の緩和につながります。
- おやつをあげすぎない
- 栄養バランスの取れたフードをあたえる
- 毎日散歩する
- 一緒に走り回って遊ぶ
太り過ぎに注意して、愛犬の体重や食生活、生活習慣などを見直してみましょう。
段差のある環境を避ける
段差のある環境は、犬の関節に負担をかけてしまいます。
とくに階段の上り下りや高い場所へのジャンプは、関節に大きな負荷がかかる場所です。
階段やソファ、ベッドに行かせないように心がけるだけで、犬への負担が減らせます。
段差をなくすための対策として、スロープの設置も有効ですよ。
さらに、フローリングなどの滑りやすい床も関節に負担をかけます。
滑り止めマットを敷くなどして、住まいの環境の見直しましょう。
関節を冷やさない
季節の変わり目や寒い冬は、関節炎が悪化しやすいタイミングです。
とくに筋肉の冷えは関節の血行を悪くし、痛みや炎症を悪化させる原因となります。
散歩後に関節が冷えた場合は、温かいタオルで包むなどして温めてあげましょう。
犬用のホットカーペットやブランケットを使うのも効果的です。
部屋を暖かくしたり、床に冷気がこもらないよう工夫してみましょう。
関節を守るために「温活」を心がけてくださいね!
犬の関節炎の原因は一つではない
犬の関節炎の原因は一つではありません。
- 老化
- 加齢
- 感染症
- 免疫異常(関節リウマチや特発性免疫介在性多発性関節炎)
さまざまな原因がからみ合った結果、関節炎につながっていきます。
詳しい内容はこちらの記事「ダックスフンドが足を痛がるときは関節炎が原因かも!?」も参考にしてください。
胴が長くて脚が短いダックスフンドだからこそ、上記にくわえてとくに気をつけなければならないポイントが2つあります。
- 慢性的な脱臼に注意する
- 地面の温度をチェックする
それぞれの原因を解説します。
慢性的な脱臼に注意する
脱臼とは、関節の骨が完全に離れてしまう症状です。
犬が脱臼してしまった場合、自分で骨を戻そうと片足でケンケンして歩きます。
無理に戻そうとすると炎症が起こりやすくなり、関節炎へと進行する可能性があります。
もし脱臼してしまったら、動物病院で適切な治療とリハビリを行い、関節を安定させましょう。
早期に治療を行うことが大切です。
地面の温度をチェックする
地面の温度変化によって必要以上に筋肉が緊張したり、炎症がひどくなる可能性があります。
とくにダックスフンドは地面から胴体までの距離が短いため、地面の温度の影響を受けやすい犬種です。
夏場のアスファルトは火傷してしまうほど熱く、冬は氷のように冷たくなっています。
アスファルトの温度が気になる季節には、散歩の時間を変更するなどして対処しましょう。
散歩する前にアスファルトの温度を素手で確かめるのもいいでしょう。
関節炎が重症化すると手術になる可能性も
関節炎が進行すると軟骨が傷つき、痛みや炎症がひどくなります。
重症化した場合は日常生活に支障が出るので、手術で関節を修復しなければなりません。
手術は犬にとって負担の大きいことです。
なるべく手術しなくて済むように、日々のケアで重症化を防ぎましょう。
愛犬の歩き方が「ちょっと変かな?」程度でも、獣医師へ相談するようにしてください。
犬が関節炎になりかけている兆候3つ
犬が関節炎になりかけている兆候として、3つの代表的な症状があります。
- よく足をあげる
- 散歩を嫌がる
- 早く歩けない
上記は足に痛みがある場合によく見られる症状です。
それぞれの症状を解説します。
よく足をあげる
足が痛いと犬が感じた場合、痛みを逃がそうと足をあげることが多くなります。
たとえば、散歩中によく片足をあげる、または足を引きずる場合は、足に問題がある可能性があります。
犬が片足でケンケンして歩くのも要注意です。
散歩を嫌がる
大好きな散歩を嫌がる場合、足を痛がっている可能性があります。
歩きたがらない、歩いてもすぐに立ち止まるなどの症状があるときは、関節炎の可能性もあります。
普段と様子に違いはないか、よく観察しておきましょう。
早く歩けない
関節炎になると歩くたびに痛みが生じ、早く歩くことが難しくなります。
痛みを感じると、犬は無意識に速度を落として関節への負担をかけないようにします。
いつも元気に散歩している犬が、急にゆっくり歩くようになった場合は要注意です。
【まとめ】原因をなくして関節炎を予防しよう!違和感があればすぐ病院へ!
犬の関節炎は、早期発見と適切なケアが重要です。
よく足をあげる、散歩を嫌がる、早く歩けないなどの兆候が見られたら、すぐに獣医師に相談してください。
肥満や段差を避けることで負担を減らし、関節炎を予防しましょう。
定期的なマッサージやサプリメントの服用も効果的です。
関節炎のリスクを減らし、愛犬が快適に過ごせるよう、飼い主としてしっかりサポートしていきましょう!