【犬の外耳炎】予防法はある?自宅でのケア方法と病院を受診するサイン
「愛犬の外耳炎を予防する方法は?」
「自宅でできる耳のケアはあるの?」
「もし外耳炎になったときの症状は?」
愛犬の耳の病気について、このように悩んだことはありませんか?
犬の耳は構造上トラブルを起こしやすく、外耳炎はとても身近な病気です。
とくにダックスフンドは垂れ耳で通気性が悪いため、外耳炎になりやすいといわれています。
犬を飼っている方なら、愛犬にストレスなく過ごしてほしいですよね。
この記事では、犬の外耳炎を予防する方法やかんたんなケアのやり方、注意点を紹介します。
外耳炎を確実に防ぐ方法はないものの、適切なケアや定期的な検診でリスクを減らせます。
外耳炎を予防して、大切な愛犬の健康を守りましょう。
犬の外耳炎を予防する方法
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外耳炎のリスクを減らす予防法は以下の4つです。
- 耳の状態を観察しておく
- 定期的に耳の検診を受ける
- 室内環境を整える
-
耳を清潔に保つ
ダックスフンドはとくに外耳炎を発症しやすいため、日頃から予防が大切です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
耳の状態を観察しておく
外耳炎を予防するためには、普段から愛犬の耳の中を観察し、以下の状態を把握しておきましょう。
- 赤みや腫れ
- 耳あかの量
- においの有無
普段から状態を把握しておくことで、愛犬の些細な変化に気づけます。
外耳炎は、耳の穴から鼓膜までの通り道である「外耳道」に炎症が起こる病気です。
炎症が起こると赤みが出たり、においがきつくなったりします。
「耳のにおいはどうかな?」
「耳の中が赤くなってないかな?」
など、普段の様子を知っておくことで、外耳炎の予防につながります。
大切な愛犬の異常を見逃さないためにも、普段の状態をよく観察しておきましょう。
定期的に耳の検診を受ける
外耳炎を防ぐために、定期的に動物病院で耳の検査を受けましょう。
獣医師に耳を診てもらうことで早期発見ができ、適切なケアや治療が受けられます。
犬は人間と違い、からだの不調をことばで訴えることができません。
異常がないときでも定期的に病院を受診し、耳の状態を診てもらいましょう。
事前にかかりつけの病院を決めておくことがおすすめです。
室内環境を整える
温度や湿度を適温に保ち、室内環境を整えることも外耳炎予防のひとつ。
高温多湿な環境は耳のなかに湿気がこもるため、外耳炎を引き起こす場合があります。
ダックスフンドに最適な温度・湿度の目安は以下のとおりです。
◉温度
夏:23〜26℃
冬:19〜23℃
◉湿度
40〜60%
ダックスフンドは暑さに弱く、寒さに強い犬種です。
暑すぎないよう冷房を調節し、梅雨時期は除湿器の使用がおすすめです。
愛犬が過ごしやすい環境づくりを徹底しましょう。
耳を清潔に保つ
耳の不衛生な状態が外耳炎を引き起こすため、清潔に保つことが大切です。
とくに垂れ耳のダックスフンドは通気性が悪く、耳の中が蒸れやすくなっています。
シャンプーや水遊びの際は耳に水が入らないように注意し、自宅で耳のケアを行いましょう。
ケアの方法は以下で紹介しますので、参考にしてくださいね。
外耳炎対策!自宅でできる耳のケア
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外耳炎予防のために、犬専用のイヤークリーナーを使って自宅で耳のケアを行いましょう。
かんたんなケア方法の手順は以下のとおりです。
1)クリーナーをコットンにしみこませる
2)コットンを耳介の部分になじませ、軽くマッサージする
3)浮いてきた汚れをやさしくふき取る
自宅でのケアは耳の中まで行わず、見える範囲だけでOK。
耳の付け根から外側に向かって、やさしく拭きとります。
耳の奥に汚れが多く見られる場合は、動物病院で耳掃除をしてもらいましょう。
耳のケアを行うときの注意点
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犬の耳の皮膚は人間よりも薄く、とてもデリケートです。
間違ったケアが耳のトラブルにつながるため、正しい方法や頻度で行うことが大切です。
愛犬に負担をかけないために、ケアをする際の注意点を知りましょう。
強くこすらない
耳のケアをするときは、強くこすらないように注意が必要です。
力を入れてこすることで耳が傷つき、炎症を起こす可能性があります。
外耳炎を予防するためのケアで、さらなる耳トラブルを起こしてしまうのは本末転倒。
ゴシゴシこすらずに、やさしくなでるように拭きましょう。
きれいにしてあげようと夢中になり、無意識に力が入らないようにしてくださいね。
頻繁にしない
耳のケアを毎日する必要はありません。
頻繁に掃除をすると、本来皮膚に備わっているバリア機能が低下します。
バリア機能が低下すると耳の皮膚が乾燥し、外耳炎などの耳トラブルにつながります。
汚れのチェックは週1回程度、イヤークリーナーを使ったケアは月に1回が目安です。
ただし犬種や個体によって体質が異なります。
汚れがたまりやすい場合はケアの頻度を獣医師に相談しましょう。
外耳炎かも?病院を受診するサイン
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犬の外耳炎は、耳の痛みや強いかゆみが特徴です。
痛みやかゆみなどの違和感を取り除こうと、耳を気にする仕草が多くなります。
以下のような症状が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。
- 頭を振ったり、床にこすりつける
- 耳垢や耳をかく回数が増える
- 耳から異臭がする
- 耳が赤くなっている
- 触られることを嫌がる
ダニが原因の場合は耳垢の色が黒くなることもあります。
いつもより頻繁に耳を気にしているときは、外耳炎になっている可能性があります。
早めに病院を受診し、適切な治療を行いましょう。
犬の外耳炎を放っておくとどうなる?
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外耳炎を放置すると慢性化し、薬が効かなくなる恐れがあります。
炎症が広がって中耳炎や内耳炎に進行することも。
外耳炎を悪化させないためには、原因を取りのぞく適切な治療が必要です。
自己判断で外耳炎を放置しないようにしましょう。
また、耳に痛みとかゆみがある状態や、長引く治療は愛犬にストレスを与えます。
耳を触らせないように攻撃的になることもあるほど。
いつもと違う様子があれば、すぐに病院へ連れていきましょう。
まとめ:外耳炎予防には適切なケアと定期検診が大切
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犬の外耳炎の予防法、ケアの仕方と注意点について紹介しました。
外耳炎のリスクを減らすためには、自宅でのケアと、定期的な病院受診が大切です。
放っておくと愛犬にストレスを与えるだけでなく、通院や治療費など飼い主にも負担がかかります。
些細な異常も見逃さないよう、普段から愛犬の耳の状態を把握しておきましょう。