はみがきが苦手な犬には、歯磨きガムから!選び方・注意点を詳しく解説
「愛犬が歯みがきを嫌がって困る」
「毎日犬の歯みがきをするのは大変!」
「歯磨きガムだけでも虫歯は予防できる?」
愛犬の歯みがきに対して、このようなお悩みがありませんか。
結論から言うと、歯磨きガムだけのデンタルケアでは不十分なので歯みがきは必要です。
歯みがきを怠ると歯周病リスクが高まり、歯肉炎からの歯の損失につながります。
歯みがきが苦手な犬には、補助的な口腔ケアとして「歯磨きガム」がおすすめです。
歯磨きガムには以下の効果があります。
- 歯の表面の汚れが取れる
- 歯石をふせぐ
- 口臭が予防できる
このように歯磨きガムを利用すれば、歯みがきが苦手でも何もケアしないよりは虫歯予防として役立ちます。
この記事では、歯磨きガムの正しい使い方・選び方、また注意点について詳しく解説します。
歯磨きガムの正しい知識を得て、上手に使っていきましょう。
歯磨きガムは生後3か月から使える
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市販のは歯磨きガムは生後3ヶ月から使えるものが多くあります。
その時期の仔犬は乳歯の生え替わりにともない、歯がむずがゆくなります。
そのため何でも噛んでストレスを発散しようとするので、歯磨きガムはイタズラ対策としても有効です。
歯を痒がる仕草や噛むくせが見られたら、一度歯磨きガムを与えてみましょう。
ただし、歯磨きガムを与えているときは、誤飲や窒息のおそれがあるので絶対に目を離さないようにしてください。
歯磨きガムのメリット
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歯磨きガムは完全な口腔ケアにはなりませんが、以下のようなメリットがあります。
歯垢が落とせる
歯磨きガムを噛むだけでも、噛んだ箇所の歯垢は落とせます。
汚れを落とすことで口臭の軽減にもつながります。
すべての汚れを落とすことはできませんが、歯みがきを嫌がって口腔内ケアができないよりかは多少の効果が期待できますよ。
歯周病予防ができる
歯磨きガムを噛むことで唾液の分泌が増えます。
唾液には口の中を中性に保つ作用があり、口腔内の細菌を抑える働きがあります。
口臭や虫歯、歯周病を予防する作用があるため、歯磨きガムは歯周病予防にもつながりますよ。
リラックス効果がある
歯磨きガムを噛むことで、脳内の神経伝達物質であるβ-エンドルフィンの分泌が活性化します。
β‐エンドルフィンは幸せホルモンの一種で、ストレスを軽減する作用があります。
歯がむず痒くてストレスがたまっている愛犬にとって、歯磨きガムはリラックスできるアイテムです。
歯磨きガムを与えるときのポイント
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歯磨きガムを安全で効果的に使用するためのポイントは以下の2つです。
飼い主が手に持ったまま与える
飼い主が歯磨きガムを手に持ったまま犬に咥えさせて、左右交互に噛めるように動かしてあげましょう。
歯磨きガムを与えっぱなしにすると、犬は噛みやすい方ばかりで噛むのでバランスよく歯垢が取れません。
歯磨きガムが小さくなったら回収する
何度も噛んで小さくなった歯磨きガムは、そのまま飲み込んでしまう恐れがあります。
歯磨きガムは固くいびつな形をしているので、飲み込んでしまうと食道や喉を傷つけてしまいます。
飲み込める大きさになる前に回収して、新しいものと交換しましょう。
歯磨きガムの選び方
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歯磨きガムを選ぶときのポイントは以下の6つです。
1)形状
犬の口の大きさに合うガムを選びましょう。
口から数センチ程度はみ出す程度が理想的です。
2)におい
においが強いと嗜好性が高くなり、飽きずに長く噛んでくれます。
3)成分
無添加素材のものを選びましょう。
特に白や茶色のガムは保存料や着色料が入っていないものが多いです。
4)固さ
適度な固さと弾力性を持つ、繊維質のガムを選びましょう。
犬の歯は意外にもろいため固すぎるものは避けましょう。
5)サイズ
「大型犬用」「小型犬用」などの表記を確認し、愛犬のサイズに合ったガムを選んでください。
間違ったサイズのガムを与えると誤飲につながるので注意しましょう。
6)フレーバー
近年はたくさんのフレーバーが販売されています。
獣医監修のものもたくさんあるので、愛犬の好きな食べものなどから選んであげてくださいね。
犬に歯磨きガムを与えるときの注意点
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犬に歯磨きガムを与えるときは以下の点に注意してください。
1日の接種量を守る
歯磨きガムは1日1本が目安です。
ガムは低カロリーですが、与えすぎは肥満の原因になります。
多めに与えたときは、ごはんの量を調整してくださいね。
また、犬の歯垢は3〜4日で歯石になります。
たまに与えるだけでは効果は見込めにくいです。
毎日の習慣にすることが大切ですよ。
固すぎるものは避ける
小型犬・シニア犬は歯が弱いため、固すぎる歯磨きガムは避けましょう。
固いものを食べ続けると、歯が削れたり折れたりする危険性もあります。
パッケージをよく確認して、与えられる犬種の一覧を参考にしてください。
歯磨きジェルや歯磨きシートも有効活用できる
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歯みがきが苦手な犬には「歯磨きジェル」や「歯磨きシート」を利用して少しずつ慣れさせるのもおすすめです。
歯磨きジェルや歯磨きシートも、歯磨きガムと同様で口腔ケアの補助アイテムです。
歯垢除去や口臭予防の効果はありますが、歯みがきほどの口腔ケアは期待できませんので注意してください。
あくまで、歯ブラシを使った歯みがきへステップアップするための準備ツールとして利用しましょう。
歯磨きジェルと歯磨きシートの詳しい使い方はこちらの記事で説明しています。
犬の歯磨きの基本を徹底解説!健康な口を保つためのステップをご紹介
歯磨きガムは補助アイテム!基本は毎日の歯みがきが大切
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歯磨きガムは歯垢をとることができますが、あくまでも補助アイテムです。
歯ブラシを使った歯みがきを毎日の習慣として行うことが大切です。
ただし、歯みがきが苦手な犬も多いので、その場合は歯磨きガムをぜひ活用しましょう。
歯磨きガムを上手に利用すれば、飼い主の負担も軽減できますよ。
愛犬を虫歯や歯周病から守るためにも、歯磨きガムや歯ブラシを利用して口腔ケアを行いましょう。