犬の関節炎をやわらげる効果的なマッサージ方法をご紹介!心も癒され絆が深まる
「愛犬が関節炎で足を引きずっている」
「何か自宅でできるケアはない?」
飼い主としては、関節炎に苦しむ愛犬を見るのは辛いですよね。
足が痛いと、歩行や生活に支障をきたしてしまいます。
自宅でも愛犬の関節炎をケアしたいなら、マッサージがおすすめです。
筋肉の緊張をほぐし、血行を促進する効果があり、愛犬との絆を深めることにもつながります。
今回は、関節炎を和らげるための具体的なマッサージ方法と注意点を解説します。
全身のコリをチェックして、やさしく手軽にマッサージしていきましょう。
関節炎の悪化も防ぐ効果もありますよ。
犬の関節炎にマッサージで効果はある?
マッサージは、犬の関節炎に直接的な効果はありません。
しかし、関節炎の影響でコリ固まってしまった筋肉をほぐすことはできます。
マッサージが関節炎をやわらげる補助的な役割を果たしてくれます。
直接的な効果はなくとも、マッサージで血行を良くして症状を軽くすることで関節炎の痛みがおさえられますよ。
マッサージが犬の関節炎に効果的なタイミング
マッサージが効果的なタイミングは、以下の2回です。
- 散歩の前
- ふれあい時間
「ついで」感覚で行えるタイミングで、犬に負担をかけずに自然にマッサージができます。
マッサージ時間は2〜3分程度で十分効果があります。
それぞれのタイミングを、詳しく解説します。
散歩の前に軽くマッサージする
散歩の前に軽くマッサージすると、関節周りの筋肉がほぐれ、運動しやすくなります。
犬が関節炎を患うと、思うように散歩ができなくなってしまう可能性があります。
少しのもみほぐしで、散歩中に感じる足の痛みをやわらげる効果があります。
散歩時間とセットで体調もチェックできるので、少しのマッサージを習慣化させるのがオススメです。
ふれあいにマッサージを含める
ふれあい時間のついでにマッサージするのも効果的です。
犬もリラックスしているので、筋肉もほぐれやすくなっています。
お互いにゆとりのある時間にマッサージを取り入れることで、愛犬との絆も深まります。
【部位で紹介】関節炎の犬に効くかんたんなマッサージ方法
マッサージを行う前の準備と、部位別でそれぞれ紹介します。
マッサージを始める前の準備
◉関節周りに触れてもいいか確認する
犬の関節周りに触れていいか、獣医師に必ず確認してからマッサージを行ってください。
◉アクセサリー類ははずす
マッサージをするときは、アクセサリーなどは外しましょう。
金属などが当たってケガをすることもあります。
◉温かい手でマッサージする
手が冷たいと犬が驚いてしまうかもしれないので、手を温めてから行いましょう。
◉愛犬の体を触れるか確認する
愛犬が体に触れさせてくれるかも確認しましょう。
嫌がる場合は、触らせてくれるところだけでOKです。
◉コリをチェックする
首から背骨に沿って皮膚を垂直に持ち上げたときに、皮膚が持ち上がりにくい場合はコリがあります。
首と肩
首のマッサージ
- 指の腹を使い、首の皮を少し引っ張るようにマッサージする。
- 鼻先を天井に向けて首の下を伸ばすことで可動域を広げ、コリをほぐす。
- 前足や後ろ足のつけ根、脇の下をほぐす。
【ポイント】
- 足のつけ根や脇の下のマッサージはリンパの流れをよくする効果もあります。
- 手のひらを使ってやさしく指圧しましょう。
肩のマッサージ
- 肩の筋肉に指をあてて、指の腹で円を描くようにマッサージする。
- 少しずつ場所をずらしながら、肩の筋肉全体を「くるくる」とマッサージする。
【ポイント】
- 鎖骨がない犬は筋肉で前足を支えているため、肩コリになりやすいです。
- 自分のまぶたを軽くおさえる程度の強さが最適です。
背中
- やさしい力で、背中を毛並みに沿ってなでる。
- 背骨の脇の筋肉をつまみながら刺激し、コリをほぐす。
【ポイント】
- 背骨の両脇はツボが集中しているので、強く押すのはNGです。
- ツボを気にせず毛並みに沿ってなでるだけでも、血行促進に効果があります。
- 背中のマッサージは犬が寝ていても座っていても行えるので、マッサージできるタイミングがたくさんありますよ。
太ももとお尻・足のつけ根
太もものマッサージ
太ももの筋肉に手のひらをあて、軽く押しながら円を描くようにマッサージします。
お尻のマッサージ
お尻の筋肉を手のひらで包み込むようにして、やさしく押します。
足のつけ根のマッサージ
足のつけ根の鼠径部(そけいぶ)を、リンパの流れに沿ってなでます。
【ポイント】
- やさしい力で、手のひらでくるくるとマッサージします。
- 太ももの付け根から膝に向かって、強さを調整しながら指圧します。
- 腰からお尻にかけての筋肉をほぐすことで、腰痛の予防にもつながります。
関節炎の犬のマッサージで気をつけるポイント2点
マッサージを行う際には、以下の2点に注意しましょう。
- 力を入れすぎない
- 食事前後や嫌がるときは避ける
以下で詳しく解説します。
力を入れすぎない
指圧やもみほぐしは、どうしても力が入りやすくなります。
自分の体重をかけず、手加減した強さで行うことが大切です。
具体的には、スポンジが少しへこむ程度の指圧を心がけましょう。
食事前後やイヤがるときは避ける
食前と食後の1時間はマッサージを避けましょう。
マッサージで筋肉に血流が集中すると、消化器に十分な血流が行かず消化不良を引き起こす可能性があるからです。
犬のマッサージでストレス解消や癒し効果も
犬のマッサージは関節炎の緩和だけでなく、ストレス解消や癒し効果も期待できます。
体にやさしく触れると愛犬は喜び、飼い主にとっても癒しのひとときとなるからです。
義務感で行うのではなく、ふれあい時間の一部に取り入れることで愛犬の体がリラックスしやすくなりますよ。
くつろいだ状態でマッサージすれば、より愛犬のストレスは軽くなり筋肉の緊張もほぐれやすくなります。
【筆者の体験】癒し時間に関節炎ケア
私の愛犬は、生後7か月に関節炎を発症しました。
散歩のたびに右後ろ足の関節が外れて、びっこをひいていたのです。
そこで、筋のようにが固くなっていた足の筋肉をマッサージをしてみることにしました。
なでられるのが好きな犬だったので、マッサージも素直に受け入れてくれました。
リビングでくつろぐときに、やさしくなでなでをくり返していたら、次第に筋肉がやわらかくなっていくのがわかりました。
その結果、以前は頻繁にびっこを引いていたのに、月に一度あるかないかまで症状が落ち着いたのです。
マッサージの時間は愛犬がリラックスするだけでなく、私自身も癒される楽しいひとときとなりました。
【まとめ】愛犬へのマッサージで関節炎とストレスを和らげる
マッサージをすれば、関節炎によって生じた筋肉の凝りをやわらげるだけでなく、ストレスも減らせます。
愛犬とのコミュニケーションの延長で、気軽にマッサージを行いましょう。
関節炎の症状にも程度があるため、事前に必ず獣医師に相談してから行うことが大切です。
ぜひ、今回の記事を参考に、犬も自分も癒されるマッサージタイムを取り入れてくださいね。