犬が叱られた時に逆ギレするのはなぜ?原因と対処法を徹底解説!
愛犬を飼っていると、一度は
「叱ったはずなのに、逆に吠えられたり唸られたりしてしまった……」
という経験をすることがあるかもしれません。
「逆ギレ」という言葉を使うと、人間の感情的な反発に聞こえますが、犬の場合は必ずしも同じ意味ではありません。
犬は自分の身を守ったり、飼い主さんの行動に戸惑ったりすることで、結果的に“逆ギレ”に見える行動を取ることがあります。
そこで本記事では、犬が叱られたときに逆ギレしてしまう主な理由と、飼い主さんができる対処法をご紹介します。
そもそも「犬の逆ギレ」とは?
犬が叱られた際に突然吠えたり唸ったりして、まるで“反抗”しているかのように見える状態を、一般的に「逆ギレ」と表現することがあります。
しかし、犬にとっては「理不尽に攻撃された」「自分がなぜ怒られているのか分からない」というストレスや混乱が引き金となり、防衛的な行動として吠え・唸り・噛もうとするなどの行動が出る場合が多いです。
犬が逆ギレしてしまう5つの主な原因
2-1. 防衛本能が働く
犬は、自分が攻撃されていると感じると本能的に身を守ろうとします。急に大声で叱られたり、威圧的な態度を取られると、「これは危険だ!」と感じて防衛行動を起こすことがあります。
2-2. 叱られる理由を理解していない
犬は基本的に「現行犯」で叱られないと、自分の行動と叱られた理由を結びつけることが難しいとされています。
「なぜ怒られているのか分からないまま、飼い主さんが怒っている」という状況は、犬にとって大きなストレスです。そのストレスのはけ口として、逆ギレのような反応をする場合があります。
2-3. 飼い主さんの感情が犬に伝染している
犬は飼い主さんの声のトーンや表情に非常に敏感です。感情的に叱ることで、犬も落ち着きを失い興奮してしまい、結果として対抗するような行動が出るケースがあります。
2-4. 自己主張・支配欲の表れ
自信が強い犬やリーダー気質の犬は、「自分の思い通りにしたい」という欲求が強い傾向があります。飼い主さんに叱られた際にも、「そんなの受け入れたくない!」という本能的な反発が起こり、逆ギレ行動に見える場合があります。
2-5. 過度な叱責によるストレス
繰り返し強く叱られたり、叩くなどの体罰があると、犬のストレスは非常に高まります。ストレスの解消行動として、吠えたり唸ったりする行動が強くなることが考えられます。
逆ギレを引き起こさないための対処法
3-1. 冷静な対応を心がける
叱るときほど感情的にならず、落ち着いた声のトーンで伝えましょう。低い声で短い言葉(「ダメ」「いけない」など)を使い、犬に「これ以上いけないことをすると、良くないことがあるんだ」と認識させます。
3-2. タイミングを意識する
犬が「悪い行動をしたその瞬間」に短く叱るのが基本です。後になってから叱っても、犬は何に対して叱られているのか理解できず、混乱してしまいます。
3-3. 正しい行動を褒める・ご褒美を与える
叱るだけではなく、望ましい行動をしたときにしっかりと褒めたりご褒美を与えることで、犬は「こうすれば叱られないどころか、褒めてもらえる!」と学習しやすくなります。
3-4. 信頼関係を築く
普段からコミュニケーションを丁寧に行い、犬が安心して過ごせる環境を整えることが大切です。信頼関係があれば、「飼い主さんは自分を守ってくれる存在だ」と感じ、叱られても過度な防衛反応が出にくくなります。
3-5. ストレスをためすぎない
運動不足や過剰なストレスは、犬がイライラしやすくなる要因です。適度に散歩や遊びを取り入れ、犬がエネルギーを発散できる時間を確保してあげましょう。
こんな場合は専門家に相談を
- 叱ると必ず激しく吠えたり、噛みつこうとする
- 逆ギレの頻度が増えてきて、日常生活に支障が出ている
- 犬との関係が悪化してしまったように感じる
こうした場合は、トレーナーや獣医師など、専門家に相談するのがおすすめです。間違った方法で叱り続けると、状況が悪化し、犬のストレスや飼い主さんの精神的負担も大きくなります。早めのプロのアドバイスが重要です。
犬の逆ギレは防衛本能かストレス反応
犬が叱られたときに「逆ギレ」してしまうように見えるのは、犬なりの防衛反応やストレス反応が原因になっている場合がほとんどです。
犬が何に対して怒られているのか理解していないと感じると、混乱や不安が高じて吠えたり唸ったりしてしまうことがあります。
大切なのは、
- 感情的にならない叱り方をする
- タイミングを逃さず、短い言葉で叱る
- 良い行動をしっかり褒めて伸ばす
- 犬のストレスを軽減してあげる
このようなポイントを意識し、愛犬との信頼関係を築きながら日々のしつけを進めましょう。もし、改善が見られない場合や状況が深刻な場合は、無理をせず専門家の力を借りることをおすすめします。