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    ヘルニア

    ダックスフンドが椎間板ヘルニアにかかったときの死亡率は?自宅ケア方法も解説!

    ダックスフンドが椎間板ヘルニアにかかったときの死亡率は?自宅ケア方法も解説!

    「愛犬のダックスフンドが椎間板ヘルニアになってしまった!」

    「死亡する可能性は?」

    「悪化させないケア方法が知りたい!」


    愛犬のダックスフンドが椎間板ヘルニアになったら、とても辛いですよね。

    椎間板ヘルニアにかかった場合、死亡するリスクはあるのでしょうか?

    椎間板ヘルニアは90〜95%の確率で治癒します。

    しかし中には「進行性脊髄軟化症」を併発し5〜10%の確率で死亡します。

    今回は、愛犬を死に至らしめる進行性脊髄軟化症について説明します。

    また、ダックスフンドの飼育経験を持つ筆者が、自宅でのケア方法について詳しく解説。

    椎間板ヘルニアにかかっても慌てる必要はありません。

    知識を正しく理解して、悪化させないようにケアしましょう。

     

    椎間板ヘルニアになっても死亡率は全体の5〜10%

     

    ダックスフンドの椎間板ヘルニア発症を原因とする死亡率は全体の5〜10%です。

    ほとんどが自然治癒しますが、まれに「進行性脊髄軟化症」という重い病気を併発する場合があります。

    進行性脊椎軟化症は椎間板ヘルニアの重度症例のうち数%で割合で併発し、死亡する事が報告されています。
    (参照:パティ動物病院

    少ない割合ではありますが、併発する可能性があることは覚えておきましょう。

     

    進行性脊髄軟化症について

     

     

    進行性脊髄軟化症とは、脊髄が出血して頭部へ広がり、呼吸の異常を引き起こして死にいたる病気です。

    進行性脊髄軟化症には治療法がありません。

    発症から数日で100%死亡する病気です。

    ヘルニア症状に加え、鬱症状、食欲不振、体の激痛症状が伴います。

    脊髄の出血、腫脹、溶解が起こることで血液が全身に広がり、最期は呼吸困難で窒息死します。

    一般的に手術は進められません。

     

    死亡のリスクが最も高くなるのはグレード4以上

    死亡リスクが最も高くなるのはグレード4以上です。

    下半身の麻痺で排尿ができず、「急性腎不全」や「ひどい膀胱炎」を引き起こして死亡するケースがあります。

    椎間板ヘルニアを診断されたら、早めの処置が大切です。

    椎間板ヘルニアのグレードに関する詳しい説明はこちらの記事を参考にしてください。

    ダックスフンドはヘルニアの後発品種!初期症状や前兆を解説

     

    椎間板ヘルニアを悪化させない方法

     

    椎間板ヘルニアにかかっても、それ以上悪化させなければ治癒する可能性は高まります。

    椎間板ヘルニアをわずらったダックスフンドを飼っていた経験のある筆者が、ヘルニアを悪化させないためのケア方法をご紹介します。

    以下のことに気をつけてください。

    • 抱っこの仕方
    • マッサージ
    • 寝かせ方
    • 食事

    順番に解説します。

     

    抱っこの仕方に気をつける

    ダックスフンドが立った状態で、首の下とお尻を両手で包み込むように優しく抱っこしましょう。

    椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をしている椎間板が飛び出すことにより神経を刺激している状態です。

    ヘルニア悪化につながるため、両脇に手を入れて万歳するように持ち上げることは絶対にしないでください。

     

    マッサージをしてあげる

    椎間板ヘルニアのダックスフンドには、血行改善の期待ができるマッサージも効果的です。

    以下の場所を優しくなでるようにマッサージするといいですよ。

    • 足の裏
    • 背骨の両脇
    • 首や首の付け根
    • 背中や腰

    ポイントは愛犬が自分で触りにくいか所をマッサージすることです。

     

    体をあたためる

    体をあたためることも、血行が良くなり痛みが緩和されるためおすすめです。

    椎間板ヘルニアにかかるとお腹にガスがたまり、便秘がちになります。

    体をあたためるとお腹の調子も良くなりますよ。

    ただし、長時間同じか所を温めすぎると、低温やけどになる恐れがあるので注意してくださいね。

     

    寝かせ方に気をつける

    体が水平になるように寝かせましょう。

    椎間板ヘルニアは、背中や腰を曲げたり伸ばしたりする姿勢が辛くなります。

    心地よく眠れるように「適度な弾力性のあるマットレス」を用意してあげましょう。

    柔らかいマットレスでは、体が沈み水平を保てなくなるのでおすすめしません。

    体を水平に保ちながら、愛犬が一番楽に休める体制がベストです。

     

    食事に気を付ける

    椎間板ヘルニアは太ると悪化するので、食事にはとくに気をつけましょう。

    以下の食材を摂るのがおすすめです。

     

    魚、肉などの動物性タンパク質

    →筋肉を形成し、代謝を促進します。

    低カロリー、低脂肪の食品

    →カロリーや脂肪の過剰摂取を防ぎます。

     

    日頃から食事に気をつけることは、愛犬の長生きにもつながりますよ。

     

    まとめ

     

     

    椎間板ヘルニアは自然治癒するケースがほとんどです。

    まれに進行性脊髄軟化症を併発し、5〜10%の確率で死亡することがあります。

    椎間板ヘルニアは早期発見と、悪化させないためのケアが大切です。

    • 首の下とお尻を両手で包み込むように優しく抱っこする
    • 愛犬が自分で触りにくい部位をなでる
    • 血行促進や便秘改善のためにあたためる
    • 体を水平にできる弾力性のあるマットレスを用意する
    • 動物性タンパク質や低カロリー、低脂肪の食品をとる

    上記の自宅ケアを実施することで痛みが緩和したり、悪化を防ぐことができます。

    筆者が飼っていたダックスフンドもヘルニアにかかりましたが、自然に完治し、15歳まで長生きしました。

    ヘルニアをわずらっても過剰に心配する必要はありません。

    動物病院を受診し、医師の判断にしたがって適切な治療を受けてくださいね。

    ダックスフンドのキャリーバッグは用途別に選ぶのがおすすめ

    ダックスフンドのキャリーバッグは用途別に選ぶのがおすすめ

    ただ、胴の長いダックスフンドにおいて、キャリーバッグでの移動は足や腰に負担がかからないか?少し心配ですよね。 この記事では、ダックスフンドのキャリーバッグについて、

     

    • 慣れておくことの大切さ
    • キャリーバッグの種類~用途に分けて
    • ダックスフンド用のキャリーバッグはどうなのか?

     

    などをお伝えしています。 愛犬と安全で快適に外出をしたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。

     

     

     

    キャリーバッグに慣れることが大切!

     

    キャリーバッグは用意しておくことも大切ですが、それ以上に慣れておくことが大切です。というのも、キャリーバッグは移動の際の必須アイテムとなるだけでなく、災害時など万が一のときにも大いに役立つものだからです。

     

    犬の中には、キャリーバッグに入ると興奮してくるくる回ってしまったり、吠えちぎってしまう子も多くいます。「出せ出せ!」と入り口を噛み続けて歯を痛めてしまう子もいます。

     

    こういったことにならないよう、日頃からしつけておく必要があります。具体的には、日頃からキャリーバッグをいつもいる部屋に置いておき、そこでおやつや食事をあげたり、お気に入りのブランケットやおもちゃを入れておくようにするといいです。

     

    日頃から『キャリーバッグ=安心して過ごせる場所』となるよう、覚えさせていくことが重要です。

     

     

    キャリーバッグにはどんなものがあるのか?メリットとデメリット

     

    市場にはたくさんの種類のキャリーバッグがありますよね。ダックスフンドは胴が長い犬種のため、他の犬種以上に気を配って選んであげる必要があります。

     

     あわせて、キャリーバッグを選ぶ際には、どういった用途で使用するのか?によって選び方が異なるため、以下で使用用途ごとに分けてお伝えしていきます。

     

    ・ちょっとした移動に(1~ 2時間程度)

    マンション内の移動や、ドッグカフェに行く際などの1~2時間程度の移動の際には、ドッグスリングのような手軽なキャリーバッグがおすすめです。

     

    ドッグスリングとは、犬用の抱っこひものことで、布製のショルダータイプのものです。抱っこしている感覚で手軽に移動ができる一方で、形が安定しないため、胴長のダックスフンドには少し負担がかかってしまう可能性もあります。

     

    また、長時間で使用すると、人も肩が痛くなってしまうという難点があります。ちょっとした移動に使用できるリュックタイプのものもあります。両手が空くため、自転車や長距離で移動する際にはおすすめのキャリーバッグといえます。

     

    ただし、こちらのタイプも腰を曲げて過ごさないといけないものが多く、愛犬の体格に合わせてリュックの大きさや形を選んであげる必要があります。

     

     

    ・長距離の移動(1日がかり)

    車や列車を使っての1日がかりの長距離移動をする際には、安定するタイプのキャリーバッグがいいですね。足腰に負担がかかってしまうため、底部は硬い素材のものがいいでしょう。 

     

    ダックスフンドの場合には、ハードタイプのクレートがいいかもしれませんね。また、ペットカートもおすすめです。

     

    ペットカートは、赤ちゃんをのせるバギーのようなもので、高齢犬や体力がない子、ワクチン未接種の子犬などでも安心して外出が楽しめます。なにより、飼い主さんの手が空くので、多頭飼いの場合でも楽に管理ができます。

     

    広々としたカートなら、腰に負担がかかりやすいダックスフンドでも安心して運べるでしょう。ただし、カート自体がある程度の大きさのため、家におけるスペースがないと難しいかもしれません。

     

    ・通院するとき

    動物病院に行く際には、愛犬を取り出しやすいか?をポイントとして選ぶようにしましょう。 取り出しやすいキャリーバッグとは、

     

    • 上部が開く
    • 分解ができる
    • 前扉が外れるもしくは大きく開く

     

    タイプのものです。 動物病院では緊張してしまい、ペットキャリーの奥の方に移動してしまいます。 取り出す際に、警戒心が強い犬の場合には、不安から噛みついてくることもあります。

     

    そういったことを避けるためにも、上部が開いたり、前面が大きく開くと、安全に取り出すことが可能です。 また、分解ができることで、キャリーに入ったまま診察を受けることも可能です。

     

     

    ・災害時に使用する

    キャリーバッグは災害時にも役立ちます。日本は、地震や台風など天災の多い国なので、常日頃から考えて準備をしておかなければいけません。

     

    避難の際には、ペットとの同行避難が推奨され、キャリーバッグに入れるということが、受け入れの前提条件である自治体も多いです。

     

    災害時に使用するキャリーバッグとしては、衝撃からペットを守るための頑丈なハードタイプのクレートがおすすめです。長時間入っていることも予想されるため、中で回転やおすわりができる大きさのものだと安心ですね。

     

    また、愛犬をすぐに見つけられるよう、色が派手なものや、特徴的なマークをつけたキャリーバッグだとなおいいでしょう。最近では、拡張するキャリーバッグもあるので、万が一のときも広々と過ごすことが可能です。

     

    日常的にはソフトキャリーとして使用ができ、いざというときだけ拡張ができるのも嬉しいですね。

     

     

    【まとめ】愛犬にあった移動方法で快適に過ごそう!

    ダックスフンドは腰に負担がかかりやすい犬種です。適したペットキャリーを選んであげないと、愛犬の足腰に負担がかかるだけでなく、なにより愛犬がかわいそうです。

    いろいろと試してみて、愛犬が安心して過ごせる、心地よさそうなキャリーバッグを選んであげましょう!

     

    筆者について

    犬や猫を診察する動物病院で獣医師として8年勤務。その後Webライターやペットの相談業務などに従事。

    ダックスフンドはヘルニアの好発品種!初期症状や前兆を解説

    ダックスフンドはヘルニアの好発品種!初期症状や前兆を解説

    ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。 ある日突然に発症する病気ですが、「まずはどういった症状が出るのか?」を知っておくことで、すぐに対応することが可能となります。

    この記事では、ダックスフンドが椎間板ヘルニアを発症した際の初期症状や前兆についてお伝えしています。 ダックスフンドを飼育している飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。

     

     

    ダックスフンドの椎間板ヘルニアの初期症状や前兆とは?

     

    椎間板ヘルニアの初期には、『痛みに関連した症状』が出る特徴があります。

     

    つまり、

    • 背中を丸めている
    • 歩きたがらない
    • 階段や段差の上り下りをしない
    • 散歩を嫌う
    • 抱っこするとキャンと鳴く
    • 震えている
    • 姿勢が変(首を下に下げている)
    • 上目遣いである
    といったことがよくみられます。

     

    「なんとなく元気がない」「食欲が落ちてきた」といったことで気づかれることもあります。この時点で治療を開始すると、手術とならず、内科療法(注射や飲み薬など)のみで治ることが多いです。

    症状が進行すると、手術をしても命を落とす危険性もあり、早めの対処が必要となります。『椎間板ヘルニアがどういった経過をたどるのか?』詳しく知るためには、以下のグレード分類を知る必要があります。

     

     

     

    椎間板ヘルニアのグレード別症状

     

    椎間便ヘルニアの重症度(グレード分類)は、頸部椎間板ヘルニアにおいて3段階、胸腰部椎間板ヘルニアについて5段階に大別されます。グレード分類は、症状の進行を知るのみならず、椎間板ヘルニアに対する治療法を選択する際の重要な項目の一つとなります。

    なぜなら、重症度によって治療に対する予後が全く異なるためです。ただ、厳密な区切りや決まりはないので、獣医師により手術介入への判断時期は異なります。また、治療を行っている間に、グレードの進行が起こっていないかを確認することも重要です。

     

     

     

    頸部椎間板ヘルニアについて

     

    頸部の椎間板ヘルニアはグレード1~3に分けられます。

    グレード1

    グレード1では、頸部の痛みのみがみられます。日常的には無症状の犬が、急に激しい痛みにより悲鳴をあげたり、動けなくなってしまうことがあります。

    触診時に頸部のこわばりが認められることに加えて、頸部をのばしたり、曲げたりする検査によって痛みが誘発されることが多いです。

    症状の進行につれて首を動かすことをためらうがゆえ、頸部を硬直させて頭を低くする特徴的な姿勢をとるようになります。一般的には、内科的治療が選択されます。

    再発したり、内科療法への反応が乏しい場合には、手術で対応するようになります。

     

    グレード2

    起立可能な不全麻痺(運動機能や感覚が完全には失われない麻痺)の状態となります。足先を軽く引きずる軽度のものから、数メートルしか歩けない重度なものまで様々です。


    尾側頸部脊椎脊髄症(7つある頚椎のうち主に尾に近い部分での障害)においては、頸部脊髄障害であるにも関わらず、後ろ足の不全麻痺が最初に現れることが多いのが特徴です。グレード2以降は外科手術の適応となります。

     

    グレード3

    起立歩行ができず、横臥位状態(横倒しになった状態)となります。また、重度の頸部脊髄障害によって呼吸筋の麻痺が生じ、呼吸困難により死亡する危険性もあります。

     

     

     

    胸腰部椎間板ヘルニアについて

     

    胸腰部の椎間板ヘルニアはグレード1~5に分けられます。グレード1~2は内科療法にて良化する傾向にありますが、グレード3以降は手術が必要となることも多いです。

    グレード4と5の間には予後に大きな違いがあり、グレード5の場合には、深部痛覚の消失からの時間経過に伴い、手術を行っても改善しないことが多いです。

    できるだけ早急(48時間以内)に椎間板物質を取り出し、圧迫を解除する手術をする必要があります。

    症状の改善が乏しいあるいは症状の改善が限局的であった場合には、グレードによらず手術の適応となります。 グレードは急に変換することもあり、注意が必要です。

     

    グレード1

    後ろ足の麻痺の状態はなく、背中の痛みだけがみられます。
    • 背中を丸めている
    • 触ったり、抱っこするとキャンと鳴く
    • 散歩を嫌がる

    などは、痛みがある可能性があります。

     

    グレード2

    自力で立つことはできるものの、ふらつきが見られ、正常な歩行ができない状態です。 後ろ足をひきずって歩いていることもあります。 足の甲が地面についている(ナックリング)状態もしばしばみられ、歩行時に足が滑ったり、爪が削れてしまいます。

     

    グレード3

    グレード3においては、不全麻痺にて立つことができなくなります。 後ろ足を動かすことができず、腰をあげることもできません。 痛覚は残っているため、足先を軽くつねった際には、痛みを生じひっこませます。自分の意思で排泄のコントロールは可能です。

     

    グレード4

    グレード4以降は完全麻痺(完全に運動や感覚の機能が喪失した状態)となります。 表在痛覚が消失し、足先の皮膚をつねっても痛みを感じません。 自力排尿・排便が困難で垂れ流しの状態となります。

     

    グレード5

    深部痛覚が消失するため、足先の指や骨を鉗子などで強くつまんでも全く痛みを生じません。 グレード4同様、自力での排尿・排便はできず、垂れ流しの状態です。

    グレード5においては、『進行性脊髄軟化症』を生じる可能性が5~10%程度あります。 椎間板ヘルニアにより圧迫された部位のみならず、その前後の脊髄がどんどん壊死してしまい、呼吸の異常を引き起こし、死に至るとても怖い病気です。

    出血壊死を引き起こした脊髄は、ドロドロに溶け、発症後約1週間程度で亡くなってしまいます。

     

     

    【まとめ】ダックスフンドはヘルニアの好発品種!初期症状や前兆を解説

    椎間板ヘルニアの初期症状や前兆、グレードを知ることで、早くに対応することが可能です。

     

    一般的には、グレードが上がるに従い、予後が悪い傾向にあります。背中を丸めている、抱っこするとキャンと言うなどは、ヘルニアの前兆である可能性もあります。愛犬ダックスフンドの異変を感じたら、速やかに受診をするようにしましょう。

     

    参考資料
    • 辻本元,小山秀一,大草潔,中村篤史,犬の治療ガイド2020,EDUWARD Press,p578-p584
    • 椎間板ヘルニアの未来形 後編,mvm,ファームプレス,2015,No152,1月号

     

    筆者について

    犬や猫を診察する動物病院で獣医師として8年勤務。その後Webライターやペットの相談業務などに従事。

    ダックスフンドはヘルニアに要注意!症状や治療・予防法を解説

    ダックスフンドはヘルニアに要注意!症状や治療・予防法を解説

    『ダックスフンドといえばヘルニア』というイメージをお持ちの飼い主さんも多いと思います。ミニチュア・ダックスフンド含めダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。

    椎間板ヘルニアになると、痛みや神経の圧迫により歩行障害が生じたり、最悪命を落としてしまうこともあります。 この記事では、ダックスフンドの椎間板ヘルニアについて、

    • 原因とは?
    • どんな症状がみられるの?
    • 治療法や予防法とは?

    などをお伝えしています。

    ダックスフンドを飼育している飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。

    ※この記事では、ダックスフンドがよくなりやすい胸腰部の椎間板ヘルニア(腰のヘルニア)を中心に解説しています。

     

     

    ダックスフンドはヘルニアになりやすい犬種~原因とは?

     

    ダックスフンドは『椎間板ヘルニア』になりやすいといった特徴があります。 その理由として、『軟骨異栄養犬種(なんこついえいようけんしゅ)』という、若いときから軟骨の変性を起こしやすい犬種だからです。

    背骨の骨と骨の間には、クッションの役割をしている椎間板という軟骨があるのですが、これが変性して、その上を走っている神経を圧迫してしまうのです。

    椎間板ヘルニアはまた、加齢にともなって発症することもあります。

    発生部位としては、頸部で約27%、胸腰部で73%と、腰で発生するヘルニアが多い傾向です。

    ダックスフンドは、胴長短足という腰に負担がかかりやすい体型をしているため、より椎間板ヘルニアになりやすいです。

     

     

     

    ヘルニアの症状とは?

     

    胸腰部の椎間板ヘルニアの症状として多いのは、『後ろ足の麻痺』です。

    突然、後ろ足に力が入らなくなったり、ふらついたり、立てなくなったりすることが特徴です。

    「震えている…」「背中を丸めている…」といった症状のみのときもあります。

    症状が重度の場合には、前足や呼吸器にも影響が出て、亡くなることもあります。  

    頸部のヘルニアの場合には、

    • 首を下げている(頸部痛のため)
    • 四肢の歩行異常
    • 知覚過敏
    • 筋緊張
    • 横臥位姿勢(横倒しになっている)

    といったことがみられます。

    前足にも症状がみられることが特徴です。

      いずれのヘルニアだとしても、麻痺している足に傷ができてしまったり、便や尿などの排泄のコントロールが難しくなってしまう場合もあります。

    それに際して、皮膚炎や褥瘡ができてしまったり、膀胱炎になることもしばしばです。

     

     

     

    ヘルニアの治療法~内科療法と手術

     

    椎間板ヘルニアの治療法としては、まずは安静にすることが大切です。『ケージレスト』といい、小さなケージで運動制限をする方法です。

    ※体位の変換ができる程度で、歩いたり跳んだりができないくらいの大きさのケージを使用。

    また、鎮痛剤や消炎剤(ステロイドやNSAIDs、オピオイド系鎮痛薬など)を投与しつつ様子をみるようになります。

    炎症がひくと、ケージレストや内科療法のみでよくなることもしばしばあります。

    改善がない場合には、麻酔をかけてMRI検査を行い、外科手術によって原因となっている椎間板物質を摘出するようになります。

    術後は、筋肉のマッサージやリハビリを通して、経過をみていきます。施設によってはプールでの歩行訓練や、バランスボールなどを用いたトレーニングができるところもあります。

    ただ、実際は、主に自宅で行っていきます。

    自己判断でのマッサージは、かえって症状を悪化させる可能性があるため、リハビリ方法は獣医師にしっかり聞くようにしましょう。

    なお、治療によって症状が改善した場合でも、再発することがあります。定期的に動物病院を受診し、日常的に変化の有無を確認しましょう。

     

     

     

    治療費用はどれくらい?

     

    内科療法のみであれば、数千~数万円程度の場合が多いです。

    外科手術を行う場合には、重症度によって異なりますが、入院も含めて30~50万円程度かかることもあります。

    術前のMRI検査についても、10万円程度かかることが予想されます。

    具体的な費用は動物病院や検査施設によって異なりますので、前もって主治医の先生に確認するようにしましょう。

     

     

     

    ヘルニアの予防法とは?

     

    椎間板ヘルニアを予防するためには、
    • 太らないこと
    • 床を滑らない材質にすること
    • 段差をなくすこと

    などが重要です。

     

    太らないこと

    太ってしまうことで、首や腰に負担がかかってしまいます。そのため、太らないように管理をする必要があります。

    体重の管理は、食事量を減らすことにて行います。犬は運動のみでやせることはできないので、必ず食事で調整をしましょう。

    ただ、空腹で吠えてしまったり寝れない子もいるので、その場合には、減量食に変更するようになります。

    減量食は『かさまし』をしているため、ある程度の量を食べることができ、空腹を改善できます。

    また、ウェットフードなら腹持ちもよく、ダイエットには大いに役立ちます。野菜やおからなどで食事量を増やしてあげてもいいかもしれませんね。

     

    床を滑らない材質にすること

    フローリングのご家庭は多いと思いますが、これは滑りやすく、椎間板ヘルニアを引き起こす可能性があります。

    ダックスフンドは遊んだり運動が大好きな犬種なので、はしゃいでしまって転倒するシーンがよくあります。

    カーペットや滑りにくくするマットなどを、愛犬がよくいる場所に敷いてあげるといいでしょう。

     

    段差をなくすこと

    ソファーやベッドから飛び降りたら、腰を痛めてしまった…と言うことも多いです。

    家の中の家具については見直しが必要かもしれません。段差の少ないものを選んだり、スロープを付けたりしてもいいでしょう。

     

     

     

    【まとめ】ダックスフンドはヘルニアになりやすい!症状や治療・予防法を解説

    ダックスフンドは椎間板ヘルニアの好発品種です。

    後ろ足の麻痺やふるえ、ふらつきなどはその症状の一つです。

    安静にし、鎮痛剤や消炎剤などの投与で経過をみますが、良化しない場合には、手術の適応となります。

    太らせない、住環境の改善がヘルニアの予防には大切です。 いま一度、愛犬の生活を見直してみましょう!

     

    参考資料

    • 辻本元,小山秀一,大草潔,中村篤史,犬の治療ガイド2020,EDUWARD Press,p578-p584

    著者について

    犬や猫を診察する動物病院で獣医師として8年勤務。その後Webライターやペットの相談業務などに従事。

     

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