ダックスフンドのキャリーバッグは用途別に選ぶのがおすすめ
ただ、胴の長いダックスフンドにおいて、キャリーバッグでの移動は足や腰に負担がかからないか?少し心配ですよね。 この記事では、ダックスフンドのキャリーバッグについて、
- 慣れておくことの大切さ
- キャリーバッグの種類~用途に分けて
- ダックスフンド用のキャリーバッグはどうなのか?
などをお伝えしています。 愛犬と安全で快適に外出をしたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。
キャリーバッグに慣れることが大切!
キャリーバッグは用意しておくことも大切ですが、それ以上に慣れておくことが大切です。というのも、キャリーバッグは移動の際の必須アイテムとなるだけでなく、災害時など万が一のときにも大いに役立つものだからです。
犬の中には、キャリーバッグに入ると興奮してくるくる回ってしまったり、吠えちぎってしまう子も多くいます。「出せ出せ!」と入り口を噛み続けて歯を痛めてしまう子もいます。
こういったことにならないよう、日頃からしつけておく必要があります。具体的には、日頃からキャリーバッグをいつもいる部屋に置いておき、そこでおやつや食事をあげたり、お気に入りのブランケットやおもちゃを入れておくようにするといいです。
日頃から『キャリーバッグ=安心して過ごせる場所』となるよう、覚えさせていくことが重要です。
キャリーバッグにはどんなものがあるのか?メリットとデメリット
市場にはたくさんの種類のキャリーバッグがありますよね。ダックスフンドは胴が長い犬種のため、他の犬種以上に気を配って選んであげる必要があります。
あわせて、キャリーバッグを選ぶ際には、どういった用途で使用するのか?によって選び方が異なるため、以下で使用用途ごとに分けてお伝えしていきます。
・ちょっとした移動に(1~ 2時間程度)
マンション内の移動や、ドッグカフェに行く際などの1~2時間程度の移動の際には、ドッグスリングのような手軽なキャリーバッグがおすすめです。
ドッグスリングとは、犬用の抱っこひものことで、布製のショルダータイプのものです。抱っこしている感覚で手軽に移動ができる一方で、形が安定しないため、胴長のダックスフンドには少し負担がかかってしまう可能性もあります。
また、長時間で使用すると、人も肩が痛くなってしまうという難点があります。ちょっとした移動に使用できるリュックタイプのものもあります。両手が空くため、自転車や長距離で移動する際にはおすすめのキャリーバッグといえます。
ただし、こちらのタイプも腰を曲げて過ごさないといけないものが多く、愛犬の体格に合わせてリュックの大きさや形を選んであげる必要があります。
・長距離の移動(1日がかり)
車や列車を使っての1日がかりの長距離移動をする際には、安定するタイプのキャリーバッグがいいですね。足腰に負担がかかってしまうため、底部は硬い素材のものがいいでしょう。
ダックスフンドの場合には、ハードタイプのクレートがいいかもしれませんね。また、ペットカートもおすすめです。
ペットカートは、赤ちゃんをのせるバギーのようなもので、高齢犬や体力がない子、ワクチン未接種の子犬などでも安心して外出が楽しめます。なにより、飼い主さんの手が空くので、多頭飼いの場合でも楽に管理ができます。
広々としたカートなら、腰に負担がかかりやすいダックスフンドでも安心して運べるでしょう。ただし、カート自体がある程度の大きさのため、家におけるスペースがないと難しいかもしれません。
・通院するとき
動物病院に行く際には、愛犬を取り出しやすいか?をポイントとして選ぶようにしましょう。 取り出しやすいキャリーバッグとは、
- 上部が開く
- 分解ができる
- 前扉が外れるもしくは大きく開く
タイプのものです。 動物病院では緊張してしまい、ペットキャリーの奥の方に移動してしまいます。 取り出す際に、警戒心が強い犬の場合には、不安から噛みついてくることもあります。
そういったことを避けるためにも、上部が開いたり、前面が大きく開くと、安全に取り出すことが可能です。 また、分解ができることで、キャリーに入ったまま診察を受けることも可能です。
・災害時に使用する
キャリーバッグは災害時にも役立ちます。日本は、地震や台風など天災の多い国なので、常日頃から考えて準備をしておかなければいけません。
避難の際には、ペットとの同行避難が推奨され、キャリーバッグに入れるということが、受け入れの前提条件である自治体も多いです。
災害時に使用するキャリーバッグとしては、衝撃からペットを守るための頑丈なハードタイプのクレートがおすすめです。長時間入っていることも予想されるため、中で回転やおすわりができる大きさのものだと安心ですね。
また、愛犬をすぐに見つけられるよう、色が派手なものや、特徴的なマークをつけたキャリーバッグだとなおいいでしょう。最近では、拡張するキャリーバッグもあるので、万が一のときも広々と過ごすことが可能です。
日常的にはソフトキャリーとして使用ができ、いざというときだけ拡張ができるのも嬉しいですね。
【まとめ】愛犬にあった移動方法で快適に過ごそう!
ダックスフンドは腰に負担がかかりやすい犬種です。適したペットキャリーを選んであげないと、愛犬の足腰に負担がかかるだけでなく、なにより愛犬がかわいそうです。
いろいろと試してみて、愛犬が安心して過ごせる、心地よさそうなキャリーバッグを選んであげましょう!
筆者について
犬や猫を診察する動物病院で獣医師として8年勤務。その後Webライターやペットの相談業務などに従事。